批評性の全くない、ただ好きだという気持ちを伝えるためだけの文章を書いてみることにしました。多分続けてなんこか書く。最初に、この一年くらいで一番聴いたアルバムです。
もし君が死にたくなったら、これを聴けばいい。これを聴いてるあいだ、君は死んでいる。すべての音が逆再生されたかのようなぐにぅあとしてうねりの中で、眠ることもできるし、本を読むこともできるし、耳を澄ますこともできる。何をしていても、この音楽が鳴っている間は、死の中にいる。最高だ。暖かい陽のうちに死ねるなんて。
Stars Of The Lidのアルバムはどれも悪くないけれども、この2001年のアルバムは格別だ。My Bloody Valentine『Loveless』の先に存在するのはこれしかない。この音が鳴っているとき、世界に必要なのはこの音だけだ。
"Austin, Texas Mental Hospital "の押し寄せるギターの音(加工が見事すぎてギターなのかどうかよくわからない、ギターじゃないかもしれない) を君はもう聴いたか?"Requiem For Dying Mothers"の弦楽器の広がりと異様な低音の迫り方を感じたか?しかし、曲のタイトルも最高だな。意味はよくわからないけど、なんかすげえわかるし、わからないやつとはともだちになれそうにないしならない。
僕は毎日大抵短い昼寝をするのだけど、その時にこれを聴いていることが多くて、意識を失ってからぱっと目覚めた時の開放感がすごいから。音の重なり方がよすぎる。なにが最高かって聴いているとよく眠れることですよ。まぁ前半の方の曲が最高すぎて、後半のピアノの曲とかは静かなやつはあんまよく覚えてないんだけど、その辺りの曲は晴れた暖かい冬の日の陽が落ちる少し前くらいの時間がよく合う。孤独のありがたさが身にしみる。
やっぱり少しずつ大きくなってくシンセやギターの音(ヴァイオリン奏法最高)とか、サステインが無限にのびていく音とか微妙に揺れ続ける音とかそういうのが大好きすぎるんですよね。そういうの好きな人と眠りたい人と気持ち良くなりたい人と死にたくないけど死にたい人は是非聴いてみて下さい。人生ベストアンビエント。