I was only joking

音楽・文学・映画・演劇など。アボカドベイビー。

LOCUSTな日記 1/27

今の気持ちは「不安でめんどくさい」です。

LOCUSTは一号が想像以上に多くのポジティブな反応をいただき、力をいただいた。二号も話し合いを進め、先週には旅行にも行った。旅行中はほんとに楽しかった。本を作る過程に「旅行」が組み込まれてるのはほんとにいいな、やっぱりロカストってもの作りのキツさの中に楽しみを含めることができてるんだなと感じた。

とはいえ、今は色々やらなきゃいけないことが多く、僕は編集長として全体の流れを見る立場なのでちょっと不安になります。作業が滞るのではないか、どこかで不和が生じるのではないか、関わってくれた人に嫌な思いをさせたりはしなあか、作れても二号は売れないのではないか。こういった不安が時によぎる時期で、今夜は不安が強い夜です。

 

色々新しい試みをしたいしアイディアも沢山出ているのだけど、一気に実現させようとすると自らの首を締める可能性が大きいので、自分たちの余力を測りながら動かなくてはいけない。ある程度の計算と、いざ踏み出す時の思い切りの良さが必要。めんどくさいのだが、このめんどくささとうまく付き合わなくてはいけないのが人生なのでありまして。

 

ただ、ロカストは批評家としての力がある人だけでなく、事務能力の高い人、コミュニケーションがうまく取れる人もいて、そこは非常に頼もしい。不安だけどなんとかなるという気持ちもある。ちなみに、ぼくは上にあげた能力が全てそこそこにあるが誇れるほどのものではないという自己認識で、かなり凡庸な存在なのかもしれない。だから編集長任せられてるのかもしれない。

 

もう次のネタばらしをしますが、次回のLOCUSTは「Farwest 東京」と称して多摩地域の奥、八王子〜福生奥多摩あたりを特集します。東京都にありながら、どこか遠い場所としてイメージされる西の果てに、何が見えるのか。そんなことを探ってみようかと。前回の内房とディズニーはそれぞれ日帰りだったのですが、今回は奥多摩に泊まりました。泊まったところがすんげーいい宿だったんですよ。これは本の中でも大きく取り上げる予定ですが、ただの宿じゃないです。昔話が聞ける宿です。詳しくは本誌をお待ちください。

 

もう一つ、前回との違いは批評再生塾3期生以外のメンバーも加わったことですね。まだゲンロンスクール出身のメンバーがほとんどですが、これから新しい書き手も増やしていきたいと思っています。

ロカストに参加したい書き手の方がいたら是非とも伏見まで連絡してください→sarai.nuh@gmail.com

 

書き手を変えていくのは書き手同士の相互作用を重視しているからですね。「群れ」となるメンバーが異なることで、新たな作用がそれぞれの作り手に生まれる。ロカストは旅の経験を共有することで相互作用を生み出す。同じメンバーだけで動いていると作用も生まれなくなるから、新しいメンバーを加える。ただ、これは毎回メンバーを変えなきゃいけないという結構面倒な行程を踏むので、今後実践的にどこまで出来るのか。いやぁ、めんどくさいですね、ロカストって。そこが楽しいですね。

 

今は、それぞれの書き手がなにを書く予定かを共有し、論考以外の記事、関連作品ガイドやインタビューや座談会を誰が担当するかを決めなきゃいけない状況です。なるべくみんなで議論しながら決めたいのだけど、10人以上のメンバーがそんなに何度も集まってはいられないので、SNSで話合わさなきゃいけない。SNSでのコミュニケーションはそれぞれの身体的反応が見えないので、どこまで議論を共有できてるか不透明になります。僕は不透明さに不安になるタイプなので、スケジュール的に早く振ったほうがいい話も後回しにしたりします。よくないね!

 

こんなことを考えながらロカストの作業進めています。何も考えずに書きはじめたけど、何の深みもないただの状況説明と感情吐露だな。こんなん出していいんだろうか。