I was only joking

音楽・文学・映画・演劇など。アボカドベイビー。

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年ベストカルチャー20

去年書けなかったので2年ぶりにやります。今年の音楽・映画・演劇・本などからのベストカルチャー20。本、特に小説は全然読めなかったのが反省点。本(LOCUST)を作ったのが評価点。 20.Tim Hecker(10月2日 渋谷WWW) アンビエントノイズ王の雅楽奏者を…

日記 Powell Tillmansと諸々

三週間前くらいに買ったPowellとWolfgang TillmansのコラボEPが想像以上にぼく好みだった。 これは金属ビートや工事現場ノイズを使わないインダストリアルミュージックだ。インダストリアルは無頓着さによって定義される。人間の情緒に関わる一切に知らんぷ…

最近見たあれこれ

LOCUSTの準備で立て込んでいて、はじめてらしくギリギリまで色々やることがある中で、なんとか自分を保つために足は動かしている。 今日は五反田アトリエに杉本憲相・堀江たくみ・宮下サトシ三人展「わたしはお皿に落書きをしません」を観に行って、キャラク…

『LOCUST』巻頭言

『LOCUST』という本の編集長をしておりまして、創刊号が来週日曜、11月25日の文学フリマ東京で発売することになりました。 (文学フリマの情報→https://bunfree.net/event/tokyo27/) 僕が去年から今年にかけて参加したゲンロン批評再生塾の同期生を中心…

日記のようなもの 有地慈さんとのトークとROTH BART BARONの新作

日記と批評の間の子みたいなものをちょくちょく書いてみようかと。時間作るのが下手なので多分二週間に一回くらいになりそうですが。 11月3日に有地慈個展『スーパー・プライベートⅢー約束された街でー』のトークにお呼ばれして、批評再生塾同期の渋革ま…

朝子のドッペルゲンガー ーtofubeats「RIVER」のミュージック・ヴィデオについてー

Yuki Moriが監督したtofubeats「RIVER」のミュージックヴィデオは、非常にチャレンジングな作品である。本曲を主題歌となる映画『寝ても醒めても』(濱口竜介監督)が存在するからだ。「RIVER」はそもそもこの映画のために書き下ろされた曲で、しかも『寝て…

ものかたりのまえとあと Gallery SCOOL Vol.1

8月2日〜8日の期間に三鷹SCOOLで行われた展示「ものかたりのまえとあと」を観に行った。 scool.jp 美術展として企画されているが、一般的に考えられているような展示とは少し異なる。たしかに、三野新による写真や青柳菜摘による旗形の作品は展示されてい…

批評再生塾3期最終課題を全部読んで全部コメントしました

批評再生塾の最終課題の提出が終わり、投稿されたすべての批評文が読めるようになっています。僕(伏見)もなんとか書き上げました。 http://school.genron.co.jp/works/critics/2017/subjects/19/ 今回は再生塾OB三名による「下読みシステム」がないので…

新芸術校成果展「サードパーティ」レビュー 「引き裂かれ」としてのアレゴリー

※ゲンロンβ23号に載りそうだったがギリギリで載らないことになった無念のレビューを掲載します。こちらも読んで、ゲンロンも是非読んでください→https://genron.co.jp/shop/products/detail/155 明確に規定されていながらも相互に相容れないふたつの読みが…

Stars Of The Lid/The Tired Sounds Of Stars Of The Lid

批評性の全くない、ただ好きだという気持ちを伝えるためだけの文章を書いてみることにしました。多分続けてなんこか書く。最初に、この一年くらいで一番聴いたアルバムです。 もし君が死にたくなったら、これを聴けばいい。これを聴いてるあいだ、君は死んで…