2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧
前回はこちらiwasonlyjoking.hatenablog.com いつの間にか、繭の中にいた。少し音量が落ち着いて、アタックの強い電子音は後退し、膜のような淡い音が漏れ聞こえる。それは繭の中として思えない白さと柔らかさだ。糸が重なったかのような肌触りは優しく、こ…
前回はこちらiwasonlyjoking.hatenablog.com 音の圧力が上がる。どこかマイナー調で、不穏な空気も感じられる音の流れ。超自然物を表現しているような雰囲気もあり、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の『メッセージ』(2017年)に出てくる、宇宙から来た半月型の巨…
前回はこちらiwasonlyjoking.hatenablog.com 空の上、無重力空間でゆらゆら揺れていたところから、大地に戻る。乾いた渓谷を、高く広い視野から高速移動しながら眺める。そんなイメージが浮かぶ。どことなく音のスケールが大きい。暖かで穏やかだが、押し寄…
前回はこちら iwasonlyjoking.hatenablog.com 音がふっと消えたり、また現れて膨張したりする。しばらく音が途切れない時間が続いていて、少しずつ静寂の量が増してきたから、ここからまた静かになるのかな?という予感がする。 31:02 a#で持続していたシン…
前回はこちら iwasonlyjoking.hatenablog.com 音がどんどん塗られていくイメージ。ギラギラした電子音、可愛らしさのある笛のようなシンセ、輪郭の薄いぼんやりした音圧など、いくつかの音が入れかわり立ちかわりに現れて、分厚く冷たい音の壁となる。後半は…
前回はこちら iwasonlyjoking.hatenablog.com 穏やかさや暖かさの印象を与えていたここ数分の時間から、少し不安感や冷たさを感じる時間へ移行したように感じられる。SF的なボワボワ鳴るシンセと天使的なかすかに持続する単音がぶつかる。それは決して気持ち…
5/28 仕事終わり、地点『シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!』を観に行く。 チェーホフの短編小説や書簡の断片で構成された上演。安部聡子さんの靴についた鈴が「シャリン、シャリン」とリズムを刻み続けるからか、音楽として体を揺らして体験していた。…