I was only joking

音楽・文学・映画・演劇など。アボカドベイビー。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Jim O'rouke/Sleep Like It's Winterを1分ずつ聴く(18:00~19:00)

前回はこちら iwasonlyjoking.hatenablog.com ひきつづき森の中の時間は続く。シンセの音と数種類の鳴き声が同居している。通常の音量では聞き取れない音が多く含まれる(ここの部分の小さい音が聞き取れるヴォリュームにステレオを合わせると他のパートが大…

Jim O'rouke/Sleep Like It' Winterを1分ずつ聴く(17:00~18:00)

前回はこちら iwasonlyjoking.hatenablog.com 非常に音が小さいパートに突入している。流しで聴いている時は1分ほど無音が続いているのではないかと訝しんでいたところだ。音量を上げて聞いてみると、今までで一番(人間以外の動植物の気配が感じられるとい…

作詞その1

詞を書きました。継続的に、不定期に書いていくつもりです。日記の代わりのようなものかもしれません。 単独で成立する詩ではなく、あくまで歌と音が乗ることを前提としたものです。文として読むと少し恥ずかしいくらいの「歌詞」。 ぼくは歌うのが好きで、…

東京塩麹 象の鼻ワンマンショーwithAokid

東京塩麹のワンマンライブを横浜の象の鼻テラスまで観に行った。 ガラス張りで海沿いの道がよく見えるテラスの中、照明が落とされ、8人のメンバーがキメの細かい演奏を始める。 東京塩麹はスティーブ・ライヒの音楽を直接の参照元にしていることは以前から…

Plastic Tree 試論 ~浮かぶことについて~

・NOVEMBERSとヴィジュアル系 THE NOVEMBERSの新作『ANGELS』が本当に素敵な作品で、僕のツイッターのTLではここ10日くらいずっとNOVEMBERSで盛り上がっています。 ANGELS THE NOVEMBERS ロック ¥2000 彼らが作り上げてきたサウンドのロマンスが、インダスト…

Jim O'rouke/Sleep Like It's Winterを1分ずつ聴く(16:00~17:00)

前回はこちら iwasonlyjoking.hatenablog.com さて、前回は圧迫感が少しずつ穏やかさに変わっていく一分間だった。ここでさらなる変化が起きる。 つまり、無音。 ここまで音の出入りが激しく、アンビエントと言いつつ実際に耳を集中させるとなかなか落ち着か…

Jim O'rouke/Sleep Like It's Winterを1分ずつ聴く(15:00~16:00)

前回はこちらiwasonlyjoking.hatenablog.com 圧迫感のある音が辺りを覆っているが、次第に音が収まり、穏やかさに変わっていく。少しずつフェイドアウトしているようでもあるが、新しい音も時々現れる。だが、全体的に音が増幅されて広がることはなく、徐々…

Jim O'rouke/Sleep Like It's Winterを1分ずつ聴く(14:00~15:00)

前回はこちら iwasonlyjoking.hatenablog.com 音に圧迫される感覚を覚える。全き外部からの圧迫というより、自らの精神の内における圧迫。耳にこびりつくシンセの音は押し寄せる苦悩や想念のようで、その間から流れ込むピアノのアルペジオは記憶の断片のよう…

Jim O'rouke/Sleep Like It's Winterを1分ずつ聴く(13:00~14:00)

前回はこちら iwasonlyjoking.hatenablog.com この一分間は、人工的な電子音が鳴っている印象が強い。ただし、音を聞いて浮かぶのは、人類が誕生する前から地球上に存在した自然物のイメージだ。それは波であり、木々であり、虫であったりする。寄せては返す…

Jim O'rouke/Sleep Like It's Winterを1分ずつ聴く(12:00~13:00)

前回はこちら iwasonlyjoking.hatenablog.com 今回は先に時系列で音の運びを確認してみよう。 12:00~05 高いeの音と低いaの音を中心に、いくつかの持続音。 12:07 低音が一度途切れ、すぐに再びgとなって現れる。ほぼ同時に恒例のd,f,e,aのアルペジオ。 12:1…

Jim O'rouke/Sleep Like It's Winterを1分ずつ聴く(11:00~12:00)

前回はこちら iwasonlyjoking.hatenablog.com ここで、今までで一番ドラマチックな事件が起きる。つまり 音が消える。 音量においては冒頭から飛ばし気味に鳴っていたこの曲だが、一瞬なんの音もしない状況になる。その分、ピアノやシンセの鳴り方がよくわか…