I was only joking

音楽・文学・映画・演劇など。アボカドベイビー。

Jim O'Rouke/Sleep Like It's Winterを1分ずつ聴く(36:00~37:00)

前回はこちら

iwasonlyjoking.hatenablog.com

 

昏い場所へ沈みこむような印象を覚える。音数が減り、穏やかな終わりへと向かう予感が漂い、熱くも冷たくもない延長に身が馴染んでいく。

 

36:02 寺社仏閣の鐘の音を思わせる低いdの響きが右と左でそれぞれ一回ずつ鳴る

36:07 舞い上がるようなカン高い効果音

36:11 低いcのシンセが持続しながら存在感を増す

36:18 一瞬音が途切れたところに低めのフィードバック。d#の音

36:28 星がゆっくり落下していくような、中音域の音

36:32 d#の低音がブーストする

36:42 輪郭の薄いシンセ、a#の中音域。同時にシュワーという音が背景に聞こえる。

36:46 f→a#と移動する(何度か繰り返されたシンセが)比較的明確に鳴る。

36:47 シュワシュワーというエフェクト音が広がる。深夜の森の虫の声にも、宇宙を表わす効果音にも聞こえる。

36:51 低音のcが微かに聞こえる。

36:59 トーンが不安定に揺れるfの音

 

音の出入りも落ち着き、音が迫り上がる瞬間はあるものの長続きせず、曖昧な宙づりのまま時間が過ぎていく。(続く)

 

 

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