I was only joking

音楽・文学・映画・演劇など。アボカドベイビー。

Jim O'Rouke/Sleep Like It's Winterを1分ずつ聴く(37:00~38:00)

前回はこちら

iwasonlyjoking.hatenablog.com

37:00 a#の鍵盤が薄く引き延ばされる

37:03 低音のg。短調の印象。

37:05 風の音のような「コォーコォー」という音が規則的に聞こえる。

37:10 右チャンネルだけ音が途切れて微かにcの音が響く

37:12 ザラザラとした小さいノイズ

37:14 d#の低音

37:15~ また風のような音が響く。途中少しだけ音が大きくなる

37:19 右側からcを基音とした薄い音の膜が聞こえる

37:22 薄い音が伸びる中、真ん中あたりで小さく「キーン」という高音が聞こえる。冷たいアイスが頭に染みた時の感じ。

37:25 a#の鍵盤、37:00の時と同じ音。真ん中でフィールドレコーディングと思われる具体音が聞こえる。この音は37:30でスパッと途切れる。

37:30 左寄りに低音のgと高音のcがほぼ同時に鳴り出す。

37:33 a#の鍵盤が伸びると同時に、「キーン」という響きが持続する。音が少しづつ左寄りになる。

37:38 虫の声のような音が聞こえる。a#の音が一度消えて再び現れる。

37:40 ボワーンとした音の層。fの音が聞こえる。

37:46 鍵盤でfの音。

37:48 fからgの動き。

37:51 ほとんど音階のない音の群れだがd#に聞こえる音。

37:53 輪郭の薄いa#の音が広がる。

37:58 a#の音が広がりつつ少し揺れる。

 

a#の鍵盤の音が支配的で、その間を音階感の薄い小さなノイズが埋めていく。ミニマムな時間の流れだけど、37:46~48のfからgへ音が動くのは珍しい。fからa#への動きが何度も反復されていたから、gが加わることで音の色彩が微かに増した印象を持つ。その後、a#の音に何も加算されないまましばらく持続するあたり、足し算引き算のバランスを取っているのかもしれない。何れにせよ、後半は前半〜中盤に比べてかなり穏やかに音が推移しているのは間違いない。(続く)

 

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